ネットワークビジネスとは・・・
主に口コミによって商品を販売していき、それと同時に購入者を「販売員(ディストリビューター)」として起用していきます。また、その販売員は、さらに別の人を販売員として勧誘していき、「多階層(ピラミッド型)の販売員組織」を形成していきます。
このようにして、商品を販売していくモデルを「ネットワークビジネス」といいます。
また、別名として「MLM(マルチレベルマーケティング)」や「マルチ商法」とも呼びます。
※「マルチ商法」というと、かなり悪いイメージがありますが、「マルチ商法」自体は、ちゃんと法律に則った ”販売形態” になります(詳しくは後述しています)
「ネットワークビジネス」は、口コミによって商品を販売していく形態なので、広告宣伝費などは全く掛かりませんし、店舗販売でもないので小売店や卸業者にマージンを取られることもありません。
このように、企業側からしたら、コストを最小に抑えることができる立派な販売モデルなんですね。
なので、日本でも「ネットワークビジネス」を販売形態としている会社は多数存在しています。ただ、やはり世間一般的に「ネットワークビジネス」と聞くだけで
「詐欺でしょ」
「ピラミッドの上に居る人達だけ儲けてるんだろ」
「違法じゃないの」
といったイメージを持たれている人は多いかと思います。
『ネットワークビジネス 9つの嘘』について紹介します。
情報をもとに、悪い風評の元凶となっている事柄や、それらの改善案についてまとめてみました。
嘘1、「誰でも簡単に稼ぐことができる」、「空いている時間を利用して気軽にできる」
アップライン(紹介者)は、上記のように勧誘してきますが、”誰でも簡単に稼げる” なんて事は一切ありません。
そもそも誰でも簡単に稼げるのであれば、周りにネットワークビジネスの成功者がゴロゴロいてもおかしくないはずです。
ですが実際は、ネットワークビジネスを始めた90%以上の人が、収入を得ていなかったり、途中で挫折していると、言われています。
嘘2、「ABC」を利用すれば、簡単に勧誘できる
この業界では、「ABC」と呼ばれる法則があります。
・A = 商品の説明をする、ベテランディストリビューター(アップラインの人)
・B = 新人のディストリビューター
・C = B が見つけてくる見込み客
この「ABC」というシステム、一言でいえば「虎の威を借る狐戦法」と言えます。
要は、「Bの人」はまだセールス(勧誘)に自身がないから、「Aの人」の力を借りて、勧誘行為をおこなう事です。
ネットワークビジネスの世界では、よくあるそうで、教育としても教えられるようです。
ですが、この「ABC」というシステム。セールスの本質的に全く駄目です。
「Cさん」の立場に立って考えてみましょう。
「Cさん」からすれば、「いきなり知人から呼ばれたと思ったら、全く知らない人が現れて、”誰でも簡単にできる” だの ”もの凄いビジネスチャンスなんです” だの訳わからない事を言われ、なんなんだよ、、、」と、「Aさん」に対してはもちろん、「Bさん」に対しても嫌悪感を抱くでしょう。
なので、よほど前向きに検討している対象者でない場合は、このようなやり方は逆効果となります。
嘘3、商品が勝手に売れてしまう
このような事も勧誘文句として、よく聞く言葉ですが、全く根拠のないデタラメな発言となります。
そもそも、勝手に売れてしまうような商品だったら、会社はそのまま小売り販売すればいいわけです。わざわざ、ディストリビューターと呼ばれる “販売員” なんて必要ないでしょ。
嘘4、業績が伸びている会社で、無借金経営だから大丈夫
業績が伸びている事や、無借金経営であることが、ディストリビューターが、商品をたくさん売ることができ、傘下組織を構築できる事には、全くもって繋がりません。
また「うちの会社の最高支払い率は他社よりも高い!」という言葉、、、
最高支払い率の権利収入を得ているディストリビューターというのは、全体の0.003%(最高支払い率の到達率)程度だそうです。
なので、ほとんどのディストリビューターにとって、この「最高支払い率」など関係ない。ということが言えるでしょう。
嘘5、はやく参加した方が有利である
ネットワークビジネスは、開始時期によって優劣がつくようなビジネスではありません。早く始めようが遅く始めようが、成功できる人はできるし、できない人はできません。
嘘6、成功すると本当に信じれば、成功することができる。
まったく根拠のない発言です。
間違った方法をいくら繰り返しても、結果は全て失敗に終わります。いくら一生懸命に努力しても、方法が間違っていれば成功などできない。
以上、ザッと「ネットワークビジネス 9つの嘘」の内容についてまとめてみました。
普通に考えれば、「当たり前じゃん」と思える項目がほとんどですよね。
ただ、上記に挙げているような事を言って、見込み客の射幸心を煽るだけ煽っているケースが非常に多いようです。